MESSAGE

宮城県知事 村井嘉浩からのメッセージ

宮城県知事 村井嘉浩

旧暦の明治5年1月8日,現在の暦にして2月16日,太政官から「仙台県」を「宮城県」に改めることが布告され,宮城県が誕生しました。県民の皆様とともに,この大きな節目の日を迎えられたことを大変うれしく思っております。また,この記念すべき日に知事として立ち会えたことを大変光栄に思っております。

宮城県150年の歴史を振り返りますと,激動の明治期を出発点とし,大正,昭和,平成,そして令和と時代が進む中で,社会制度は大きな変革を遂げ,科学技術の進展とともに,私たちの生活はより豊かに発展してきました。工業の進展,鉄道の開通,道路や港湾が整備され,すべての人々が等しく学ぶ機会を獲得し,多様で最先端のレベルを誇る教育・研究機関の集積も進み,産業は大きく成長を遂げ,宮城は東北の中心として歩みを進めてまいりました。

その一方で,地震,津波,水害といった自然災害や戦災など,先人や現在に生きる私たちは,数々の苦難に直面してきましたが,幾度もそれを乗り越え,たゆまぬ努力の積み重ねによって,現在の我が県の姿が形づくられてきました。この150年間は,悠久の歴史の中の一コマではありますが,私たちには,これをさらに発展させ,引き継いでいく使命があるものと考えております。

現在,我が県は,東日本大震災からの復興の完遂,新型コロナウイルス感染症対策のほか,急激に進む人口減少など様々な社会変化への対応が求められています。今後は,デジタル化の進展により,私たちの働き方や暮らし方は,これまで以上に変革を遂げながら,持続可能な社会づくりが進んでいくものと考えております。

こういった時代の転換点にある今こそ,この節目の年が,歴史や伝統・文化,偉人の知恵に学びながら,時代の変化に対応し,郷土への愛着を持ち,魅力あふれる地域づくりを進めていく「きっかけ」の年となるよう,あらためて見識を深めていくことが必要です。

県では今年,「郷土への更なる愛着の醸成」,「地域の魅力の再発見と発信」をテーマに掲げ,県制150周年記念事業を実施します。宮城の 伝統・文化,歴史の振り返り,地域資源を生かした交流人口の拡大や地域活性化への取組など,官民あげて多様な主体による取組が県内各所で行われます。

今回の記念事業を通して,県民一人ひとり,特に若い世代が,地域の歴史や魅力,人々の息遣いに触れながら,宮城の明るい未来を展望し,地域に賑わいを生み出す原動力になることを願っております。