学生が行く!宮城伝統の技150

宮城に息づく伝統・文化、歴史等から生まれた企業や団体を取材!
学生の皆さんによる新たな発見を紹介します。

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八重樫仙台タンス金具工房_仙台箪笥

百年後の子孫へも伝えられる仙台タンス。そんな仙台タンス作りの中でも「金具」作りの職人、八重樫榮吉さんにお話をお伺いしてきた。

仙台タンスの特徴は何年経っても衰えることのない光沢のある表面が代表的である。そんな中で一層仙台タンスの良さを引き出すのが金具である。八重樫さんは「一人前の金具を作るためには10年はかかる」と言う。実際にその工程を見せて頂いた。長年の技術で培った独特のリズムに合わせて金具が少しずつ変化していく。八重樫さんは「金具は毎日違う顔になる。私の気持ちだったりその日の感情が表われる」と話していた。

仙台タンスのその高貴さから現在では祝い品の贈り物として購入されることが多いとのこと。買い求める年代層もご年配の方だけでなく若い人も多いと言う。また、仙台タンスは漆職人や金具職人など様々な職人がこだわり抜いて作成した技術を組み合わせることで完成する。八重樫さんは全国にいる様々な職人と協力して仙台タンスを作る事もあるという。これこそまさに「和」の神髄であり、完成された仙台タンスはその光沢と金具の美しさが非常に際立っていた。

仙台タンスのこれからについてお伺いすると「職人になるのは厳しくなっていくと思う」と一言。
現在職人として経済的に自立することは大変な事だと教えて頂いた。しかし、仙台タンスに魅了され職人として生きていくことを決めている方達も町内に3名はいると言う。伝統工芸品のなかでも若い人達からも求められる仙台タンス。そんな貴重な技術と歴史ある伝統を絶やさないようにするためにも、今自分の出来る事は何だろうかと考えさせられる取材になった。



≪Interviewer≫
東北学院大学3年 五十嵐 太郎
東北を盛り上げたいとの思いで多くの研究活動にて奮闘中。
最近のハマりはサウナ。