学生が行く!宮城伝統の技150

宮城に息づく伝統・文化、歴史等から生まれた企業や団体を取材!
学生の皆さんによる新たな発見を紹介します。

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堤焼乾馬窯

宮城県指定伝統工芸品にも指定されている「堤焼」について「堤焼乾馬窯」代表取締役社長の針生乾馬(はりうけんば)さんにお話を聞きました。

堤焼の歴史は古く、堤町(仙台市青葉区)一帯に窯湯があったことからその名がついたと言われ、1688年から1704年ごろに開窯したと伝えられています。

当初は茶道に通じた仙台藩主の器などを作る御用窯としてはじまり、後に、甕(かめ)や鉢、皿をはじめとする庶民の生活雑器を生産するようになったと言われています。

針生さんに「堤焼」の制作工程をお見せいただいた際に熟練の“技“が求められるポイントをお聞きすると「焼き物は水分・湿気との闘いです」、「雨だと湿気で乾燥しないし、乾燥しすぎても空気が入ってしまい、すぐに割れてしまう」とのことです。


一つ一つ丁寧に作られた作品の数々は、長年経験を積んだ針生さんだからこそ作り上げることができるのだと改めて実感しました。

また、今後より多くの若者にも「堤焼」の魅力を伝えていくための取組みについてお聞きしたところ「一般の団体や個人での参加はもちろんですが、近隣の小、中、高、大学、調理師学校の生徒さん等が毎年数百名、手作り体験教室で実際に器を作ったり展示場や窯場の見学をしたりしてくれています。器や歴史の話などを通して堤焼を伝えています」と話してくれました。

伝統を守り続けるだけではなく、時代に合わせて作品を進化させ続けているからこそ、何世代にもわたり多くの人から堤焼が愛されているのだと思いました。