学生が行く!宮城伝統の技150

宮城に息づく伝統・文化、歴史等から生まれた企業や団体を取材!
学生の皆さんによる新たな発見を紹介します。

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竿政_仙台釣竿

いまや県内で仙台竿を作る職人はただ1人のみと言います。そんなたった1人の職人「竿政」の田村政孝さんに仙台竿の魅力について取材してきました。

田村さんの作る仙台竿は宮大工のお父様から受け継がれるその職人としてのこだわりの強さに魅力が詰まっています。田村さんは「竹には人の血液型と同じく『型』がある」といいます。「型」のあう1本の竹を見つけ、製造するのに10年近くの歳月をかけ完成させた田村さんの仙台竿はまさに名竿。エサに食らいついただけでどんなサカナなのか、どんな大きさなのかが一発で分かる代物である。

田村さんご自身が大の釣り好きでありながら多くの著名人に釣りのアドバイスを求められる釣り名人。そんな名人が作り出す芸術的な竿は900万円近くの高価な値段で購入されることもあるとのこと。高価な竿ほど田村さん独自の「ふわり」がある竿だという。一般の竿と違う点がこの「ふわり」と「パワー」である。これらが絶妙なバランスで配合されるその職人技は職人としての生き様を感じる。

仙台竿のこれからについてお伺いすると「私のような竿を作れる人は出てこないかも知れない。似たようなもんを作る人はおるかもね」と笑いながら答えて頂いた。一方で田村さんは「私が死んでも竿はモノとしてずーーっと残る。」ともお話していた。いつの日か田村さんが作った仙台竿に影響を受けた次なる職人が、その技術を紡ぐことが出来るのか。無くしてはいけない宮城の文化を考えさせられる、そんな時間となった。

≪Interviewer≫
東北学院大学3年 五十嵐 太郎
東北を盛り上げたいとの思いで多くの研究活動にて奮闘中。
最近のハマりはサウナ。